割ってしまった大切な陶器を自分で直す方法

落としたりぶつけたりして割ってしまった大切な陶器を自分で直す方法を2つ紹介します。まず、手っ取り早い方法としては、接着剤を使う方法があります。これなら誰でも簡単に直す事ができます。初心者向けの注意点としては、できる限り瞬間接着剤は使用しないことです。なぜならば、速乾性のある接着剤の場合、一度接着したら動かせなくなり、修正ができないからです。陶器の修理を焦るあまりついつい瞬間接着剤を選びがちですが、少し時間が経過してからでも修正することができる接着剤の方が結果的に使いやすいとされています。その理由の一つとしては、破片同士をつなぎ合わせた時に接着剤が多少はみ出しますが、ヘラを使って平坦になるように修正できるからです。

次に紹介する金継ぎは、少しハイレベルな方法ですが、手順を理解すれば難しくはないです。
使用するのは漆と金粉です。

実は、漆というのは接着剤の役割を担うことができます。割れた陶器の破片に漆を筆で塗り、つなぎ合わせます。漆がはみ出ていても乾燥を優先させます。後から削り取ることができるので、はみ出してもあまり気にすることはありません。乾燥したら、漆を削り、その上から金粉を継ぎ目に沿ってのせていきます。金継ぎの醍醐味は、金粉を乗せることで割れたり掛けたりした陶器を美しく蘇らせることにあります。金の継ぎ目が、より一層陶器を味わい深いものに変えるのです。この方法は、古くから用いられている陶器を直す方法です。